2016年6月3日  
 

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5月の「科学のデマ」、さくらんぼの種には毒がある? (4)

人民網日本語版 2016年06月03日08:25

◆注射で頭が良くなる?

韓国・ソウル江南区の保護者の間では、子供の成績をアップさせる1本12万ウォンの「脳活性化注射」が流行している。この注射を打つと血流が良くなり、脳の血液供給が増える。子供が集中力を維持できるようになり、頭が良くなることで、テストの成績がアップするというのだ。

韓国メディアの報道によると、この「脳活性化注射」にはイチョウ葉抽出物、ビタミン、リタリンなどの成分が含まれる。イチョウ葉に含まれるフラボングリコシドは脳への血液供給を改善するが、定期的に服用しなければならない。健常者が使用しても効果はなく、健康な子供に使えば副作用を起こす恐れもある。

リタリンは中枢神経刺激薬で、副作用が大きく、依存性が高い。注射により血圧が上がり、不整脈になり、深刻な場合はショックを起こす。リタリンの説明書にも、子供への使用は厳禁と明記されている。子供が長期的に服用すると、食欲減退、不眠症、腹痛、心拍数の上昇、アレルギーなどを起こす可能性がある。

子供の発育において、ビタミンは確かに脳神経の発育を促す。しかしこれを意図的に摂取しても、余ったビタミンが体内で吸収されなければ、無駄になってしまう。

これらの薬は特定の病気に対して、一定の治療効果を発揮する。しかし健常者は、薬に頼らなくても頭が良くなれる。健常者の知力は、先天的な遺伝子と後天的な学習と関連しており、注射で頭を良くしようとは奇想天外だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年6月3日


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