2016年6月22日  
 

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人民網日本語版>>カルチャー

ネット用語人気の背後にあるものは? (2)

人民網日本語版 2016年06月21日08:31

ネット用語はシンプルでしかも要点をついた表現となっており、スピードが求められるインターネット時代のニーズを満たしている。また、そこには束縛されることを嫌い、自由を求める文化もある。ネット用語は、社会の変遷だけでなく、社会の人々の心理状態をも物語っている。

中国の教育部(省)と国家言語文字活動委員会が今年5月に発表した「中国言語生活状況報告(2016)」では、2015年のネット流行語に「大事な事は3回言う」や「都会の人はよくやるね」、「気品が大事」などが選ばれている。同報告は11年連続の発表。北京語言大学の楊爾弘教授は、「毎年、ネット流行語はネットユーザーが社会生活に注目し、そこで感じていることを反映している」と分析している。

ネット用語は、社会文化の「リトマス紙」で、言葉の背後にある社会の「酸性・アルカリ性」を正確に判定していると言えるかもしれない。現在、ネット用語を代表とする「インターネットサブカルチャー」は、脇役から主役へと変化しており、一種の優勢文化として、社会の公共生活に影響を与えている。

二次元の世界から「癒し」を得る新世代

1990年代生まれの女性・陳熙さん(仮名)は最近、重慶アニメ・コミック・ゲーム展に金髪に和風のロングスカート、黒のニーハイソックスという姿で参加した。

「日本のマンガに出てくるキャラクターのコスプレ。二次元のイメージを三次元の世界で表現できるのがコスプレのおもしろいところ。アニメのキャラクターに扮すると、癒される感じがする」と陳さん。

現在、二次元の世界が、ネット流行語や文化の発生源となっている。10年に人民日報の一面で使われた「給力」は、元々ある日本のマンガの中国語吹き替えで使われた言葉だった。米経済誌「フォーブス」のサイトは最近、中国の二次元史上に注目する記事を掲載し、「中国では多くの若者がバーチャルの世界に逃げるようになっている」と指摘した。

「逃げる」という言葉は少し大げさかもしれないが、二次元文化が一世を風靡しているのは事実だ。現在、動画配信サイトで「弾幕」を入れたり、アニメ関連商品を買ったり、多種多彩なテーマの二次元映画を観賞したりすることが、インターネット時代に生まれた若者の娯楽の一つとなっている。


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