安徽省東至県勝利鎮で、緊急搬送される1人の被災者。
○26省(区・市)の1千県以上で洪水や冠水の被害 各地で洪水対策緊急措置を発令
国家洪水・干ばつ対策総指揮部は6月30日、洪水対策緊急措置をレベル4からレベル3に引き上げた。流域の洪水対策総指揮部と関連地域も相次ぎ、緊急措置を発令した。太湖洪水対策総指揮部は洪水対策2級緊急措置を、長江洪水対策総指揮部は同3級緊急措置を、淮河洪水対策総指揮部は同4級緊急措置を、それぞれ発動した。湖北、湖南、安徽、江蘇、貴州の5省は、洪水対策3級緊急措置を発動した。
深刻な増水状況に直面している各地では、施工措置とそれ以外の措置を組み合わせ、溢れた水の排水やダム放流、水量調節を実施し、科学的な水利対策を講じている。長江三峡ダムは、洪水に備え、前倒しで220億立方メートルの貯蔵水を放流した。毎秒3万立方メートルを放水することで、長江の今年初の洪水を効果的に抑制、最大放流率は40%に達し、これにより下流の水位は1.5メートルから2メートル下がった。梅雨に入ってからは、太湖洪水対策総指揮部が太浦閘と望亭の水門で太湖の超過洪水6億8200万立方キロメートルを放水した。安徽省は、東大■蓄洪区(流れ出した水を一時的に貯めるエリア、■は土へんに于)を利用して超過洪水2億3千万立方キロメートルを調節、巣湖の洪水に対するプレッシャーを軽減した。
また、山津波モニタリング警報システムと群測群防体制を運用することで、河川洪水や山津波による死傷者の発生を効果的に予防、軽減している。3日の時点で、全国26省(自治区・直轄市)1192県で洪水・冠水災害被害が発生、農作物被災面積は294万2千ヘクタール、被災者は3282万人、一時避難者は148万人、災害による死者は186人、行方不明者は45人、倒壊家屋は5万6千棟、直接経済損失は約506億元(1元は約15.4円)に上った。2000年以降の同期平均と比較すると、被災面積は6%、被災者は33%、死者は47%、倒壊家屋は76%とそれぞれ少なかったが、直接経済損失は51%多かった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月4日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn