(2)先頭を走っていた日本の製造業には危機意識が欠けていた
日本の製造業は危機意識を欠くため、群がるライバルに攻撃されることになった。先進的技術とグローバル生態システムは基本的に米国の科学技術大手に独占されており、その上に大規模化した産業も日に日に成熟する中国の産業配置やより成熟した韓国の産業配置に攻撃されることとなった。そうしてソニーを代表とする伝統型日本企業のモデル転換の道は険しい茨の道となった。
(3)日本企業は保守的な傾向が強すぎる
日本企業は保守的な傾向が強すぎ、自分の分野を固守して、現状を変えようとしない。日本の製造業の各産業には半導体産業に似た特徴がある。細部の品質にこだわりすぎるという特徴だ。これではコスト競争と市場ニーズに対応できない。より危険なのは、多くの産業で企業のリーダーや技術者が消費者のニーズ、市場の変化などを軽く考え、市場の情報の迅速なフィードバックに力を入れようとしないことだ。
グローバル大企業はみな、来るモノのインターネット時代に向けて積極的に布陣を敷いており、スマート化を方向性とするモデル転換のチャンスを次々に追求している。変革のさなかにある日本企業にそうした感覚はないのだろうか。答はきっとノーだ。だが頬を打つ今の流れを感じながら、まるでよぼよぼ歩き老人のように、日本企業の動きは遅い。なぜかといえば、拘束があまりに多く、その重さで身動きが取れないからだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月4日
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