劉錦標さんが2011年に撮影した北京駅。
これら古い世代のカメラマンたちが苦労して撮りためてきた写真は、数十年後になってやっと後輩の共感をかき立てた。1999年、劉錦標さんは写真展を開催するため、棚の中に眠っていた古い写真を整理し始めた。師匠たちが撮影した写真と自分の写真を並べてみて、北京の変化がこのようにひっそりと記録されていたことに驚きを感じた。そこで、彼らが撮影した地点に行き、自分も同じ場所で撮影することにした。「この数十年、北京は大きく変化した。まだ壊されていない場所を早く撮影しなければ」と語る劉さん。
「城記」(03年)の作者である王軍さんは「北京は発展の過程で、たくさんのものを失った。そのため、これらの写真は特別価値のある北京史の資料。文化遺産は、ある特定の世代の人だけでなく、全ての世代の人のもの。私たち世代は、取り壊されてしまった城壁に触れることはできないものの、写真に触れることができる。これらはさまざまな分野の研究者にとって、非常に価値のある研究材料だ」と語っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月5日
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