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日本の白髪の技術士に中国語を教えた時のこと (2)

人民網日本語版 2016年07月12日11:03

クラスで積極的だったのは鳥飼さん。がっしりしていて背も高く、元気で、生徒の中でも特に生き生きとしていた。クラスの忘年会や新年会、歓迎会、送別会などを計画してくれたのが鳥飼さんで、核の倫理に関する研究をしており、趣味は射撃だった。休みの日には、中国語を勉強するか、射撃の練習に行っていた。授業中は、お茶を飲んでいる人もいれば、コーヒーを飲んでいる人もいたが、鳥飼さんの机の上にはいつもコーラが置かれていた。私が「中国では普通子供か若者がコーラを飲む。さすがクラス一の若者」と冗談をいうと、鳥飼さんはうれしそうに、一生懸命中国語を使って「大分前にすい臓がんになって入院していた時、1カ月も自分で食事もできずに寝たきりだった。その時、1日中、テレビの料理番組を見ていて、一番の願いがコーラを飲むことだった」とコーラ好きになった理由を教えてくれた。

佐藤さんは農業の専門家。郊外に畑を借り、土のついているパクチーをしょっちゅう送ってくれた。それはパクチー本来が持つ香りがして、子供のころの味を懐かしく思い出せた。しかし佐藤さんは「中国料理はとても好きだが、パクチーの味はちょっと苦手」と話していた。

いつも発音に真剣に取り組んでいた田中さんは情報通信エンジニアの専門家だったが、文化や歴史の知識も豊富だった。中国各地を訪れた経験があり、歴史を深く研究し、しっかりとした自分の見解を持っていた。またシルクロード関連の本も出版していた。そんな田中さんを私は一度中国に招いて、ガイドをしてもらいたいと思っていた。

丸尾さんは食品関係の専門家。頻繁に中国に行って技術指導をしていたため、欠席が多かった。毎回、出張に行くと、お土産をみんなに持ち帰り、中国で見聞したことを披露してくれた。


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