日本政府観光局北京事務所の木村威啓副所長
訪日中国人旅行者は「爆買い旅行」から文化体験型へ
今年初めに日本の電通やシックスエステイツ社が発表した報告書によると、中国人旅行者は韓国人旅行者に取って代わり、訪日旅行者数の大部分を占めるようになった。旅行目的としては依然として買い物であるが、物質的なものから、日本文化の体験や自然を楽しむ精神的なものへと徐々にシフトしている。
取材に対し、木村氏は、「訪日中国人旅行者数の増加に伴い、目的地にも変化が見られる。例えば昨年東京を訪れた中国人旅行者は前年比で80%増加したのに対し、三重県を訪れた人数は4.5倍、白川郷や飛騨高山などの観光地が有名な岐阜県を訪れた人数は3倍にも達しており、これまで大都市中心だったのが徐々に地方に分散する傾向が顕著になってきている。また訪日旅行の内容にも顕著な変化が見られ、以前は買い物目的が多かったのが、今では果物狩りや寿司作り体験、伝統工芸体験などが増えてきている。これ以外にもビザの条件が緩和されたことにより、医療目的や美容目的の訪日中国人旅行者も増えてきている」と紹介した。
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