北京翔昇国際ビジネス旅行株式会社の韓江副社長(日本部部長)
個性化や多様化の傾向
韓江氏は実際の業務という観点から訪日旅行の現状についてさらなる分析を行っている。韓氏によると、「現在、日本への個人旅行は個性化が進んでいる。例えば、多くの若者がアニメやコンサートなどの目的のためにわざわざ日本を訪れている。そのほかにも温泉を目的とした旅行者の間では九州地方大分県の別府温泉の人気が高い。さらに優雅で美しい自然風景を求めて、大自然を肌で感じるために日本を訪れる人も多い。また、日本海側の旅行地では、山の上で雪をすくって食べることができる。これは中国では想像もつかないことだ。食べ物は全て天然のもので、自分で野菜を採って食べることもできる。そのほかに、中国では見ることのできない流氷を北海道に見に行ったり、金沢で伝統的な建築や日本茶に触れるといった旅行も中国人観光客の興味を非常にそそる旅行となっている」と述べた。
また韓氏は、「現在旅行会社ではやや個性的な旅行コースを薦めている。例えば、名古屋を出発し、白川郷、飛騨高山、金沢をまわり、最後に能登半島を目指すコースが人気を集めている。そのほかに、学校側の要望で長期休暇中に中国人学生を日本人学生と交流させたり、秋の収穫の時期に、稲刈りなどの農家の手伝いをするプランもある。多くの旅行者は日本の本来の姿を見て、より深い交流をしたいと考えている」と説明した。
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