発表会で本を執筆した際の気持ちを語る著者の池田澄江さん(右)。
黒竜江出版集団は23日、第23回東京国際ブックフェア(TIBF)で「日暮郷関何れの処か是なる―私と私の二つの故郷」の発表会を開催した。
「日暮郷関何れの処か是なる―私と私の二つの故郷」は黒竜江出版集団と黒竜江教育出版社から出版された。同書は、「歴史を鑑として、平和を願い、子子孫孫まで友好的に、未来を切り開く」をテーマとしている日中対訳本。日本の敗戦前後に中国残留孤児となり、幼少期に戦争の犠牲となっただけでなく、生みの親と引き離されることを余儀なくされ、中国人の養父・養母の育ててもらった20人の孤児たちの実話を基にとしたストーリーだ。日本の侵略戦争により両国国民が受けた苦痛や、中国残留孤児と中国人養父・養母との間の真心こもった感情のやり取り、また中国人養父・養母のすばらしい人間性や慈しみ深い心を克明に書き記した。そして戦争を断固として反対し、平和を大切にし、子子孫孫に至るまでの友好的な関係を願う心の声を示した。
発表会では黒竜江出版集団のフェア参加チームが「日暮郷関何れの処か是なる―私と私の二つの故郷」の著者・池田澄江さんと日本長野県日中友好協会の寺沢秀文副理事長などの日本友好団体代表に書籍を贈呈した。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年9月29日
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