そのほかにも、95後の新ブルーカラーはいくつものプレッシャーを抱えていることが分かった。一番多く見られるのが経済的なプレッシャーで全体の53.6%、次に見られるのは精神的なプレッシャーで、全体の47.8%に達した。
さらに同報告書は、仕事に就いたばかりということもあり、95後の新ブルーカラーは全体的にその収入が低く、衣食住をなんとか自力でまかなうことができるのは一部で、そのほとんどが日々の生活にも困るという彼らにとっては今まで経験したことのない経済的なプレッシャーに晒されていると指摘。95後の新ブルーカラーのほとんどがそのプレッシャーを感じており、その割合は95.9%にも達している。
同報告書は、大都市には様々なチャンスや誘惑があるが、95後の新ブルーカラーたちにとって現実と向き合い、考えざるを得ないのが、自身の能力で果たしてこの大都市で生き抜いていけるのか、現在の仕事の将来性と将来的な活路はどこにあるのかといった点だと分析している。特に競争が熾烈な一線都市において心理的プレッシャーを抱える新ブルーカラーたちは51.2%に達している。二線都市の同データは46.3%となっており、ややプレッシャーの少ない二線都市に比べ、一線都市はより多くのビジネスチャンスをもたらすと共に、より多くのチャレンジと困難も存在することがわかる。
そして95後の新ブルーカラーたちの現在の仕事に対する満足度は決して高くないことも同報告書が明らかにしている。なかでも58.6%の人々が現在の仕事は理想の職業ではないとしており、特にコミュニケーションサービスを仕事とする新ブルーカラーは、現在の仕事への満足度が最も低く、その割合は72.5%に達している。その主な理由は将来性が無い、仕事のほとんどが同じことの繰り返しでチャレンジ性に欠けているなどだった。
このように95後の新ブルーカラーたちは現在の職業に良い感情を抱いておらず、全体の信頼度は10ポイント満点による評価でわずか6.1ポイントだった。そしてこの調査の過程で、職種によってその将来的な見通しに対する信頼度に大きな差がみられることが明らかになった。例えば調理補助や工事現場の安全管理スタッフなどはチャレンジ性が無く、将来性が低い職業のため、その信頼度が最も低く、わずか4.0ポイントに留まっている。
こうした現状に対する不満から、新ブルーカラー職業への不満も見られる。95後の新ブルーカラーのほとんどが起業への強い希望を抱いており、その割合は47.1%にも達する。続いてホワイトカラー職業(21.0%)と自由業(17.8%)への従事という希望が続く。
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