扎西宗郷までは山深く遠い道のりだが、ネット通販が珍しい訳ではない。だが、まるでカタツムリのような物流スピードは、地元のネット通販利用者にとっていつも頭の痛い問題だった。同郷に住む青年の李さんは、「これまで、注文した商品が定日県に届くまでに、半月あるいは20日ほどかかっていた。その後、扎西宗郷には配達されず、自分で引き取りに行く方法を考えなければならなかった」と話した。楊さんの宅配ステーションが誕生したことで、住民はこのような悩みから解放されるようになった。
宅配貨物の受け取りが便利になったことで、ネット通販を利用する人の数も増加した。楊さんは、「ネット通販を利用する人の多くは、現地の若者で、衣類や日用品、お茶、ハチミツ、高級酒など、何でも買うことができる。9月27日に最初の荷物を取り扱って以来、この宅配ステーションではすでに200件以上の荷物を取り扱った」と話した。
ネット通販は、今ではチベット住民の生活様式のひとつとなった。同自治区通信監理局によると、今年3月末の時点で、同自治区内のモバイルネットワーク利用者は163万9千人に達した。アリペイ(支付宝)がこのほど発表した過去十年の売上データによると、2015年の同自治区におけるモバイルペイメントによる取引比率は83.3%に達し、4年連続で全国首位の座をキープしているという。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月14日
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