また、買い物という行為は焦燥感を和らげるだけではなく、仕事のストレス、抑圧した怒り、言葉にできない空虚感などを緩和する働きもある。
○小さい頃に満足感を得られなかったことが原因か
買い物によってマイナスの感情を和らげることが、一時的かつ局所的な対処法であるとすれば、買い物によって自尊心を得るという行為は、子供時代における早期的・安定的・性格面での深い部分からもたらされる要求と言えるかもしれない。
着道楽、鞄道楽、携帯中毒などはいずれも、物質面であれ感情面であれ、十分な満足感を得ることができなかった子供時代を過ごした人に見られる特徴だ。このような欠乏感から、所有していない物を手に入れようとする執念が生まれ、大人になってから、さまざまな方法でその気持ちを満足させようとする。心理学的に見れば、これらの人が買っているのは「モノ」ではない。彼らの所有物はすでに彼らの一部となっており、物質的な「モノ」を所有して初めて、彼らは自分に自信を持ち、自分に価値があると感じ、愛される資格があると思うようになる。(著者:国家二級心理カウンセラー 楊剣蘭)(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月16日
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