2016年11月24日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

トランプ氏なぜTPPを離脱? 代替案は? (2)

人民網日本語版 2016年11月24日09:28

▽「選挙戦での公約」を実現

トランプ氏は動画の中で、エネルギー、国土の安全保障、不法移民などの問題についても措置を取るとしており、全面的な国土の安全保障政策を制定し、ビザ政策の悪用を調査するなどと述べた。斉記者は、「トランプ氏のこうした発言は、有権者に対する約束を改めて示すものだ」との見方を示す。

「エコノミスト」のサイトによると、トランプ氏のTPPをめぐる立場はオバマ政権と大いに異なり、ここには貿易政策における同氏の好みがうかがえる。だがオバマ政権が力を入れて推進してきた10数カ国が関わる協定が突然放棄されたなら、ワシントンは政治的な代償を支払わなくてはならないし、それには米国の政策に対する信頼も含まれる。

米国で研究活動を行う米国問題の専門家・中国社会科学院のチョウ大明氏(チョウは刀のノが横向き)は、「TPPから手をつけることはトランプ氏の政策の明快さをよく示している。TPPは選挙戦の中でしばしば取り上げられ、トランプ氏は米国経済を損なうもの、とりわけブルーカラーの下層の実質的な利益を損なうものとの見方を示した。ブルーカラーの下層の支持を得て、『ラストベルト』の複数州を思いがけなく獲得したトランプ氏は、当然のことながら重要な支持者の利益や要求を着実に守ろうとする。こうして今、これらの元々民主党支持層だったブルーカラー労働者の票田を固めることができただけでなく、広く社会に自身の『選挙戦を通じた自らの誠実さ』をアピールしている」と述べる。

趙教授は、「トランプ氏が当選したことは米国社会に反自由貿易の強烈な政治的ムードが確かに存在していることを明らかにした。トランプ氏はこうしたムードを代表し、こうしたムードに基づく選択に順応したのであり、同氏の今後の経済貿易政策を損なうこともなく、まさしく一挙『多』得だといえる」との見方を示す。


【1】【2】【3】

関連記事

コメント

最新コメント

アクセスランキング