深刻な煙霧が再び襲来したことで、20日午前9時現在、中部・東部82都市では重度以上の汚染が発生しており、北京・天津・河北および周辺エリアの24都市では1時間あたりの濃度が「測定不能」となっている。「風力発電が風の力を弱め、煙霧が拡散されなくなったのでは」という疑問の声が巷に広がっているが、この件について中国気象科学研究院の徐祥徳院士は、「国内外の関連研究を踏まえると、風力発電は局地的に風力に一定の影響を与えるのは確かだが、影響する範囲は非常に限定的だ。デンマーク工科大学と清華大学の研究によれば、風力発電所は風下の数キロから数十キロの地上の風速に明らかに影響を与えるが、100キロを超えると、影響はほぼ考慮しなくてよいレベルになる」と説明した。中華網が伝えた。
北京を例にとると、内蒙古(モンゴル)自治区から400キロメートル以上離れており、張家口からも約200キロの距離となる。そのため、内モンゴルと張家口の風力発電が北京一帯の風速に目立った影響を与えることはあり得ないといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年12月21日
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