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南極を訪れる中国人観光客、過去9年で40倍に

人民網日本語版 2017年11月30日17:07

決して安くはない極地旅行は、中国観光業界で新たな人気商品となっており、各旅行社はこぞって、このハイエンド観光市場のシェア拡大を目指し躍起になっている。というのも、中国では、お金に余裕があると同時に時間にも余裕がある高齢者がますます増えているからだ。

同程旅遊は28日、「2018-19年極地ツアー商品」を発表した。これらの商品の中には、ツアー価格が60万元(1元は約17円)を上回るものもあり、最低でも7万元前後となっている。

また、携程旅行網が少し前に発売した北極-南極ツアーの価格は、最高で88万元に上る。

南極・北極行きハイエンドツアーの価格は、三線都市の住宅価格に相当するほど高額ではあるが、各旅行社は、集客できるか否かについて決して心配していないようだ。

国内の大手旅行社のほぼ全てが、極地ツアーという観光資源を積極的に開拓している。彼らが集中的にこの分野に力を入れるのは、ハイエンド消費市場が日を追うごとに巨大化している状況に目をつけているからだ。

国際南極旅行組織協会の統計データによると、中国における極地ツアーは、数年前から爆発的に成長している。たとえば、南極大陸に足を踏み入れる中国人観光客について見ると、中国は2016年、米国に次ぐ世界第2位の南極ツアー観光客源国となった。2008年に南極を訪れる中国人観光客は延べ100人にも届かなかったが、2016年には延べ3944人に達し、9年間で約40倍にまで増加した。

同程旅遊クルーズ事業部の孫傑CEOは、「極地の観光資源が非常に希少であることは、ツアー価格が高いまま下がらない原因となっている。だが、そのような状況にもかかわらず、ツアーに申し込む中国人は決して少なくない」と指摘した。

携程旅行網の担当者も、「数年前から、南極・北極を訪れる観光客は大幅に増加している。2016年にオーロラ鑑賞ツアーに申し込んだ観光客の数は、前年比400%以上増加、今年も100%以上増えている。今年の南極ツアー参加者数も200%以上増えた」と紹介した。

だが、他のハイエンド観光商品と異なる点は、現在の予約状況から見る限り、極地観光ツアー申込者がいっそう高齢化していることだ。孫CEOは、「2016年、当社の極地ツアー申込者の平均年齢は55歳で、女性より男性がやや多かった。極地ツアーは押しなべて長距離ツアー商品であることから、ツアー日数はほとんど15日から30日と長い。このため、お金も時間もある中高年の間で人気が高まっている」とコメントした。

ハイエンド観光商品の消費者グループが今後さらに増加すると見込まれるため、各旅行社もハイエンドツアーに一層力を入れ、中国のより多くの「金も時間もある」高齢者を取り込もうと狙っている。携程の社員は、「南極旅行に使われるクルーズ船は、これまですべて外国船籍だったが、今では、南極ツアーを企画する多くの中国企業が、クルーズ船をチャーターしてツアーを催行するようになった。中国人向けクルーズ船の空間はさらに拡大し、これまで非常に高かった南極ツアーのハードルもさらに下がっていくだろう」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年11月30日

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