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「声なき」24人が宅配スタッフの新メンバーに 浙江省

人民網日本語版 2018年04月26日14:02

オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」と浙江省の杭州市障害者連合会はこのほど、正式に戦略的提携を結ぶ契約書に署名をした。言語障害、聴覚障害を持つ宅配スタッフ24人が新たにチームに加わった。浙江在線が伝えた。

メンバーの1人でシングルマザーの楊蕾さん(40)は、手術を終えたばかりの父親と、中学2年生の娘の面倒を見ている。1級聴覚障害を持つ彼女は5年間、微商(微信を利用して販売や宣伝を行う電子商取引)でお金を稼ぎ、家族を養ってきた。彼女が宅配スタッフを選んだのも、他に選択の余地がなかったからだ。「家庭の負担が重いため、少しでも家計の足しになれば良いと思い始めた。電動バイクに乗れて、スマートフォンが使えればこの仕事は誰にでもできる」と彼女は手話で教えてくれた。

また、楊さんは、「メールで聴覚障害を持っていることを伝えた際には、彼らの理解を得ることができた」と手話で話した。

このような新人たちは、正規のトレーニングメニューを通過してようやく入社したという。聴覚障害者の潜在的な走行リスクに対し、「Eleme」は、特別に杭州市北山中隊の交通警察官を招き、「声なき」宅配スタッフのために交通安全の授業を行った。

人員審査と宅配ルール面においては、宅配スタッフは仕事を開始する前にトレーニングや査定、健康証の手続き、プラットフォーム上での保険の購入が行われる。杭州市障害者連合会の胡紅生副理事長は「努力を惜しまなければ、毎月約6千元(約10万円)の安定的な収入がえられる。言語障害者、聴覚障害者にとっては非常に魅力的な選択だ」と話した。

杭州市の障害者の就職に関しては、早くより「インターネット+」を取り入れていた。例えば、ECサイト運営やクラウド型カスタマーサービス、農村淘宝(タオバオ)、盲人マッサージO2O(オンラインツーオフライン)モデルなどがある。今回は、杭州市特有の言語障害者、聴覚障害者の新型「インターネット+」就職モデルを作り上げた。杭州市障害者連合会は、先陣を切って中国各省及び全国とEC・物流企業との協力体制の第一歩を踏み出した。(編集TK)

「人民網日本語版」2018年4月26日

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