中国は人権分野で世界の注目する成果を挙げた。過去40年間で中国では7億人以上が貧困から抜け出した。特に過去5年間で貧困削減は一層多大な進展を遂げ、6000万人余りを貧困から脱却させることに成功した。中国政府は貧困問題の解決を長期的かつ重要な取り組みとして押さえ、「持久戦」の決意と気力で進めている。中国共産党の第19回党大会は貧困脱却の難関攻略に断固として勝利し、2020年までに現行基準で農村貧困層の貧困脱却を確保する方針を打ち出した。貧困の苦しみから抜け出し、豊かな生活を送ることは、人生の大きな努力目標であり、人権進歩の重要な指標でもある。貧困削減分野での中国の努力と成果は世界の人々を賛嘆させ、人類の歴史において重要な人権の進歩の記録を創造した。(文:Tom Zwartオランダ・ユトレヒト大学法学部教授、オランダ人権研究所所長。人民日報掲載)
中国は貧困削減の分野で際立った成果を挙げただけでなく、法治建設の分野でも多大な進歩を得た。中国共産党の第18期中央委員会第4回全体会議は「法による国家統治の全面的推進における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」を採択し、法治中国建設の新たな道程を開いた。
中国の人権分野での進歩は国内にとどまらず、国際的にも人権事業の発展に重要な貢献をしてきた。国連主導の海賊対処や平和維持活動において、中国は国連安保理常任理事国で平和維持要員の派遣数が最も多く、平和維持経費の拠出額は第2位だ。国連人権理事会で中国の常駐機関が発揮する役割は重要性を増しており、特に南南協力の促進で大きな功績を挙げている。国際人権事業の発展における可視性と積極性を日増しに高めているからこそ、責任ある大国としての中国の国際的イメージは大いに高まっているのだ。
人権分野では国際交流・協力が必要だ。相手国の提案や経験は互いに益するところがある。だが、こうした相互交流は相互尊重が前提でなければならない。国際人権分野で、中国はすでに重要な役割を演じている。中国は他者の意見に耳を傾けるし、他国の経験や教訓を汲み取り、他国と平等な対話を繰り広げたいと思っている。こうした対話モデルは国際社会で賛同の声が広がり、人類運命共同体構築の重要な構成要素となっている。
不幸なことに、欧米の一部の政府や活動家は依然として、他国を糾弾することが人権促進の最良の道だと考えている。こうした方法は全く建設的でなく、平等な対話があって初めて、人権事業の発展を共に促進することができるのだと、われわれは表明せざるを得ない。人権は普遍的原則を備えるが、各国の文化、文明、社会制度、発展段階の違いに表れる特殊性と多元性も包含しており、文化、民族、宗教、社会制度の違いを排除した人権理念は一方的で合理性に欠く。
私は人類運命共同体の構築をわれわれの行動指針とすることを提案する。これは国際人権論争において数多くの発展途上国に一層の発言権を与えるべきであることを意味する。途上国は世界人権事業の発展を推進する重要なパワーとなりつつある。南南協力は人類運命共同体の構築にとって積極的意義を持ち、さらに公正で合理的な世界人権ガバナンスを推し進めるうえで大変重要な役割を発揮している。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月26日
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