中国のショート動画プラットフォーム「抖音短視頻」(Tik Tok)は12日、ユーザーに関するデータを初めて公開した。それによると、海外市場での伸びがものすごく、現在は海外版アプリケーションのカバー範囲が世界約150ヶ国に達し、月間アクティブユーザー数は1億人を超え、米国、日本、ドイツ、フランス、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシアでは現地のアプリ市場で1位になったこともある。中国新聞社が伝えた。
中国ショート動画プラットフォームの海外進出ラッシュが続いている。別のショート動画プラットフォーム「快手」も世界10数ヶ国・地域で海外版アプリ「Kwai」を打ち出し、トルコ、ロシア、韓国などのアプリ市場でまずまずの業績を上げている。
Tik Takの主要市場は東南アジア、日本、韓国。ショート動画アプリの「Musical.ly」は欧米市場に狙いを定める。
日本の大学院生Kiroさんは、「自分と友達はよく授業の合間にTik Tokで遊んでいる。操作がすごく簡単で、音楽のリズム合わせて吹き替えをしたり踊ったりするだけで、ソーシャルメディアに発信できるのでとても人気がある」と話す。
快手のフィリピン進出を支援した海音網絡(HI IN)の符立敏最高経営責任者(CEO)は取材に答える中で、「どの市場にもそれぞれの言語習慣や文化的習慣、コンテンツや広告の生態システムというものがある。快手のフィリピンでの運営チームは現地のユーザーと動画発信者の発掘を重視し、ブランドの宣伝を積極的に行い、さまざまな角度から市場における我々のプラットフォームの影響力を向上させている」と述べた。
東南アジアは中国のショート動画大手の海外進出ラッシュにおける独特のテストエリアになっている。関連機関の分析によれば、東南アジア市場は18~24歳人口の割合が30%に迫り、中国と地理的にも文化的にも相対的に近いことから、ここがショート動画作品の潜在的なコアユーザークラスターになるのだという。
今年のタイの水かけ祭り(ソンクラーン)ではこんな光景をよく見かけた。タイの大勢の若者たちがバケツを抱え、水鉄砲を構えて、思いっきり水を掛け合いながら、携帯電話を構えるのも忘れず、ショート動画のスタイルで現場の熱気を記録している姿だ。
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