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W杯で日本がアジア勢の不名誉な歴史に終止符 中国は「2勝1敗を狙う」思考を捨てるべき (2)

人民網日本語版 2018年06月25日09:47

中国サッカーには「3試合なら2勝1敗を狙う」という思考パターンが全体的に存在している。そしてアジアチャンピオンズリーグにしても、中国国内リーグにしても、こうした思考パターンが見られる。中国は多くの海外組を擁した「Aランク」の日本代表チームには実力的に全く及ばないが、クラブチーム同士の戦いにおいてはこうした思考パターンを用いている。つまり、資金力を利用して中国の「Aランク」選手と海外から呼び寄せた大物助っ人選手を組み合わせ、中国の「Aランク」選手のチームを日本の「Bランク」のクラブチームにあてがい、海外からの助っ人選手による「Aランク」チームを、助っ人選手がいない日本の「Bランク」のクラブチームにあてがうことで、優勢を誇り、アジアチャンピオンズリーグにおいて日本や韓国のクラブチームに勝ちを収めているのだ。

しかし、このような「3試合なら2勝1敗を狙う」というスタイルには限界があり、短期的には通用しても、長期的には決して本当の意味での成果を得ることはできない。その理由はとても簡単で、そのスタイルは現状保持している力をどのように使うかという点を考えているだけで、その力を増やすことにはつながらないからだ。相手の実力に手が届かない状況で、ただ単に組み合わせの上で勝利を狙うこのスタイルでは、自身の実力を向上させることはできない。一方、日本が主に行っているのは優秀な選手の数を増やす作戦で、手持ちの駒をうまく利用して勝利を狙うという「ゲーム」には興味を示していない。そして、戦術の面では、アジアから飛び出し、欧州と肩を並べられるようにすることに焦点を合わせ、最先端の技術や戦術、練習法をユース育成の時点で取り入れ、ユースサッカーのクオリティを向上させ、選手層の充実を図ることで、現状からの根本的なレベルの向上を実現している。このようなターゲットを絞った選手層の充実と技術、戦術を本当の意味で向上させようという思考パターンを持たなければ、低いレベルの軌道から完全に離脱し、正しい道を歩み始めることはできない。

中国サッカーが「Aランク」選手が勢ぞろいする日本代表と対戦する機会は今のところ全くなく、東アジアカップで、Bランクの選手やユース選手しか招集されていない日本代表と戦う様子から中国と日本の差を目にするしかない。日本は「2勝1敗」を狙うような戦いをすることは決してなく、中国の「Aランク」選手と日本の「Bランク」選手を戦わせることで、選手が経験を積んでレベルアップできるようにしている。そして、日本の「Aランク」選手はといえば、レベルがさらに高い欧州5大リーグで必死に経験を積んでいるのだ。さらに悲しむべきは、日本の鹿島アントラーズや韓国の全北現代モータースは、海外からの助っ人選手がほとんどいない自国メンバーばかりというチームだが、中国サッカー・スーパーリーグの実力の高い数チームと互角に戦え、または勝つこともできる。つまり、中国が「2勝1敗」を狙うような戦いをしている間に、日本や韓国の「Bランク」ですら実力を向上させているのだ。

「2勝1敗」を狙うような戦いはやめ、中国も優れた選手層の充実に焦点を合わせなければならない。そして、1日も早く技術・戦術革命を起こし、固定観念にとらわれず、創造性ある人材を育てることができる新しい科学的なユースサッカー育成スタイルを見つけて、根本的な実力の向上を目指さなければならない。そうしなければ、中国と日本や韓国、ひいては世界との差が縮まることはないだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年6月25日


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