ワールドカップロシア大会で日本代表がコロンビアから勝利を収め、ワールドカップ88年の歴史で、アジア勢は南米勢に1勝もしていないという不名誉な歴史に終止符を打った。アジア勢はこれまで、南米勢を相手にワールドカップで17戦して、3引き分け14敗という戦績で未勝利だった。日本の素晴らしいパフォーマンスを見ていると、中国サッカーに見られる「3試合なら2勝1敗を狙う」という思考パターンを捨てなければならないと感じさせられる。新華社が報じた。
日本対コロンビアの試合では、C・サンチェス選手が開始早々3分でレッドカードで退場したため、日本代表の実力が完全に証明されたとは言い難い。C・サンチェス選手は日本の決定的チャンスを阻止するために、ペナルティエリア内で手を出さざるを得なかったとはいえ、その結果、日本代表は選手が1人多いという圧倒的有利な状況で試合を進めることができた。そのため同じ人数で戦った試合で南米勢に勝利してこそ初めて、アジア勢の実力を本当の意味で証明することができるといえる。
しかし日本代表の陣容を見る限り、先発メンバーのうち10人が海外組であり、試合を支配する能力は決してコロンビアに劣っていなかったともいえる。たとえコロンビアがあれほど早くにレッドカードで退場を言い渡されていなかったとしても、日本のサッカーのスタイルやレベルは十分に通用していただろう。その相手が、前回のワールドカップでベスト8に入ったコロンビアであったとしてもだ。
今回の試合に出場した日本の選手14人のうち、Jリーグのクラブに所属しているのはDFの昌子源選手と、途中出場したMFの山口蛍選手の2人だけだ。その他の香川真司選手や原口元気選手、大迫勇也選手などは、欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)、または、その他のハイレベルなリーグで活躍している。つまり、日本代表チームはこうした「Aランク」選手を全員招集すれば、欧米の強豪チームとも互角に戦えるまたは少なくとも試合という形になるレベルの能力を有している。一方の中国サッカーは現時点ではそうした実力は持ち合わせていない。事実、昨年末に国際親善試合でコロンビアと対戦した際には全く歯が立たなかった。
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