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世界各国でも社会問題化している「親のすねかじり」

人民網日本語版 2018年06月26日15:23

湖南省に住むある1人の「親のすねかじり」が、つい先ごろ両親から家を追い出された後、親を相手取り「扶養義務を放棄した罪」で訴えようとして、人々の嘲笑を買っている。統計データによると、中国の都市世帯のうち65%以上で、「老いた親が子供を養う」現象が見られ、成人の約30%が、生活の全部あるいは一部の面倒を親に見てもらっており、いわゆる「親のすねかじり」が蔓延している。こうした問題に対応するため、「親のすねかじりを認めない」とした法律を定めようと検討している地方政府すらあるという。実のところ、「親のすねかじり現象」問題は中国だけの問題ではなく、すでに世界各国に共通する「社会問題」となっている。生命時報が伝えた。

〇激化する日本の「親のすねかじり現象」

日本では数年前から不景気が続き、失業者が増え、「親のすねかじり現象」も激化している。日本で知り合った橋本さん夫妻はコーヒーショップを経営しているが、その一人息子(39)は典型的な「親のすねかじり」だ。昼間は家にいて、夜になるとコーヒーショップを手伝い、衣・食・住・交通費すべてを両親に賄ってもらっている。橋本夫妻の息子はそこそこ有名な大学を卒業しているが、社会人となった後、職場でいじめに遭い、その挫折から立ち直れなくなった。このような例は日本に多い。彼らは独立して家を構える年齢になって受けた挫折が原因となり、独立しようとしなくなってしまうのだ。

欧州の状況も決して楽観的とは言えない。2017年の調査によると、15歳から29歳までのフランスの若者のうち、180万人が働いておらず、教育または就職のための指導も受けておらず、両親に扶養されている。180万人というのは、この年齢層の総数の17%を占める。欧州各国では、このような若者の割合は平均15%前後、イタリア(25.7%)とスペイン(19.4%)が最も高く、オランダ(6.7%)とスウェーデン(7.4%)が最低だった。スイス・チューリヒ大学の研究によると、欧州では子供が両親と同居する期間が長くなる傾向があり、25歳から28歳になってようやく家を出て独立する若者もいる。40歳から50歳までの中年で、両親の住む実家に戻る割合も高まっており、その多くが離婚や失業によるものという。


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