このほど行われた花城科技フォーラム・新材料創業革新発展サミットにおいて、豪州技術工学アカデミー(ATSE)外国籍会員で南方科技大学クリーンエネルギー研究院長の劉科氏は、「すべての環境問題の根本はエネルギーにある。バッテリーのエネルギー・回収技術に革命的な突破のない時代には、メチルアルコール燃料を用いるべきだ。メチルアルコールは燃焼後、二酸化炭素と水になるだけで、非常にクリーンだからだ。かつ中国は天然ガス資源が豊富であり、エネルギー密度がより高くリスクがより低いメチルアルコールに転化させることが容易だ」と指摘した。科技日報が伝えた。
材料革新はこれまでも、画期的なエネルギー技術革命の中心的位置を占めていた。世界の学術界では、メチルアルコールをディーゼルエンジン内で燃やしてはならないとされてきた。劉氏が開発した世界初の100%メチルアルコール燃焼ディーゼルエンジンは、24時間・7日連続で稼働し特許を取得した。「メチルアルコールがディーゼルエンジンに広く使用されるようになれば、ディーゼルエンジンの燃料と汚染という2つの問題を解消でき、低コストで自動車産業の各種問題を解消できる。これは今後の方向になるはずだ」と語る劉氏は、短期的にはガソリンやディーゼルオイルの代わりにメチルアルコールをエンジンの燃料とし、煙霧汚染の問題を解消することが可能であると考えている。そして長期的に見ても、水素燃料電池の燃料としても引き続き使用することができるため、メチルアルコールは未来のエネルギーの担い手になるだろうとした。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月26日
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