気温の上昇にともない、涼しげな装いが街を彩る風景となっている。男性はタンクトップに短パン、女性はキャミソールにミニスカートというように、夏は涼しげな格好をすればするほど涼しいと考える人は少なくない。人民網が伝えた。
しかし科学的に見ると、決してそうとは限らない。人体の表面を覆う肌には、体温や代謝を調節するといった機能がある。肌には数百万の毛穴があり、1日あたり平均で1リットル~数リットルの汗を排出する。そしてその汗の蒸発により熱が奪われることになる。
通常ならば、人の体温は37度弱。成都市第二人民病院呼吸内科の陳紅医師は、「気温が37度前後に達すると、人の熱放出のほぼすべてが発汗頼みとなる。肌は放熱できず、むしろ外界の環境から熱を吸収する。この場合、着ている服が少ないほど、外界から熱を吸収する面積が広くなる」と指摘する。
また高温になると、毛穴から絶えず汗が分泌されるが、服に吸収されなければ、小粒の汗が蒸発しないうちにさらに新たな汗をかき、徐々に大粒の汗が形成されることになる。大粒の汗はそのまま滴り落ちることになるため、蒸発による放熱というプロセスを経ないことになる。
一方で専門家は、気温が体温を下回る場合や風がある場合は、当然ながら着る服が少ない方が涼しいとも指摘している。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月29日
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