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中国が白書「中国とWTO」 ますます開く開放のドア

人民網日本語版 2018年06月29日11:26

国務院新聞弁公室は28日、白書「中国と世界貿易機関(WTO)」を発表するとともに、記者会見を開いて白書について説明・解説を行った。会見では、商務部の王受文副部長(国際貿易交渉副代表を兼任)らが外界の関心を寄せる問題について質問に答えた。

同白書は、中国がWTOに加盟してから17年間の約束履行の実践を全面的に紹介し、中国が多国間貿易体制構築に参加する場合の原則的立場と政策的主張を系統的に説明し、より高いレベルの対外開放を推進しようとする中国の願いと具体的な行動を明らかにしたものだ。中国がこうした内容の白書を発表するのは今回が初めてのケース。約1万2千字に上る同白書は、中国がWTOルールを揺るぎなく遵守・保護し、多国間貿易体制の積極的な参加者、揺るぎない保護者、重要な貢献者であると強調する。中国はWTOに加盟することで自国を発展させ、世界にも貢献した。新しい歴史的なスタート地点に立って、中国の開放のドアは閉じられることなく、ますます大きく開け放たれていくという。

王副部長は、中国がWTO加盟後に約束を着実に履行したかどうかという問題について肯定的な見方を示し、「中国政府はこれまでずっとWTOとの約束を1件1件揺るぎなく果たしてきた。貨物貿易分野では、関税の総合的水準を15.3%から9.8%に引き下げることを約束し、2010年に完全に約束を果たした。16年には関税番号約700項目の製品について自主的に関税を引き下げ、17年も約800項目を引き下げ、18年はさらに約900項目を引き下げる予定だ。サービス貿易分野では、WTOに開放を求められた分野は100分野で、中国はすでに120分野を開放した。投資分野では、中国は今月末までに新たな全国規模のネガティブリストと自由貿易試験でのネガティブリストを発表して、対外開放をさらに拡大する方針だ」と説明した。

王副部長は、「中国は多国間貿易体制の最大の受益者であり、WTOの他の加盟国は『損をしている』」という見方に対し、次のように例を挙げて説明した。「米国は中国にとって非常に重要な貿易パートナーだ。2001年には、米国の対中輸出は260億ドル(1ドルは約110.5円)にとどまり、米国の輸出のうち2%を占めるに過ぎなかった。だが昨年には、中国は米国の3番目の輸出市場になり、米国の輸出の8%を占め、輸出額は1500億ドルに迫った。知的財産権の分野では、01年に中国が世界に支払った知財権の使用料は19億ドルだったが、17年になると米国に支払った使用料だけで71億3千万ドルに達した。中国のWTO加盟は多くの発展途上国にチャンスをもたらしもした。中国は国交がある後発開発途上国には税区分の97%について関税を免除し、こうした国にとって最大の輸出市場になっている。試算によれば、02年以降、中国の経済成長の世界経済に対する平均寄与度は30%に迫るという。中国の輸入増加ペースは世界のペースの2倍に達する。中国は巨大な市場を開放することで世界経済に巨大な寄与をしているといえる」。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年6月29日

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