ドイツの宇宙飛行士マティアス・マウラー氏はこのほど新華社のインタビューを受けた際に、中国語の学習は「非常に重要だ」と話した。「将来的に中国の宇宙船や宇宙ステーションで働くならば、何をするにしても中国語を使うことになる」とし、彼は世界各国の宇宙飛行士と共に、中国の宇宙ステーションで働くことを期待している。新華社が伝えた。
マウラー氏は2012年より中国語学習を始め、自分の名前を音訳した「馬天」という中国語名も持っている。「中国語の学習を続けている。チャンスがあれば中国で1年働き、さらに中国語に磨きをかけたい」とマウラー氏。
「中国語は私がこれまでマスターしてきた言語とはまったく異なるが、中国語の学習は非常に重要だ。ロシアのソユーズで働くならば、各国の宇宙飛行士はロシア語を勉強しなければならない。これと同じく将来的に中国の宇宙船や宇宙ステーションで働くならば、中国語を使うことになる」。
「もちろん船内の圧力が失われる、毒ガスが漏れるなどの緊急事態時に、各国の宇宙飛行士は迅速に対応しなければならない。その際に中国語・英語の操作マニュアルがあるといい」と冗談交じりに話した。
今年48歳のマウラー氏は2010年に欧州宇宙機関に入り、2012年より欧州宇宙飛行士センターと中国の協力プロジェクトの責任者に就任した。2017年にはイタリア人宇宙飛行士と2人で、山東省煙台市で実施された海上救助訓練に参加した。彼は宇宙飛行士の資格を取得しており、宇宙での任務遂行に向け待機している。
中国は2022年頃に有人宇宙ステーションを建設する。国際宇宙ステーションが計画通り2024年に退役となれば、中国は世界で唯一宇宙ステーションを持つ国になる。中国はこれまで何度も、世界各国が積極的に参加し、中国の宇宙ステーションを使い船内・船外活動などの協力を展開することを歓迎すると表明している。マウラー氏は、中国は国際宇宙事業でより開放的かつ積極的な役割を演じていると考えている。「中国はこの分野で長期的な計画を持ち、実行に専念している。非常に信頼できる」。
欧州宇宙機関の報道官は新華社記者に、「欧州宇宙機関と中国側は宇宙科学の緊密な協力を維持している。例えば、双方の科学者が共に提案し開発する『太陽風-磁気圏相互作用パノラマイメージング衛星計画(SMILE)』、地球観測を共同展開する『竜計画』などだ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年7月31日
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