第12回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議が18、19両日にベルギー・ブリュッセルで開催される。李克強総理が同国を実務訪問し、会議に出席する。中国新聞社が伝えた。
(1)ASEM首脳はどのようにASEM参加国の共通利益の促進を議論し、保護貿易主義と一国主義を阻止する声を共同で発するか(2)中国とベルギーの首脳は両国の経済・貿易・投資・ハイテク分野の協力でどのような成果を得るか(3)中国の将来の改革開放構想はどのようなものか、外資は中国でどのような新たなチャンスを得るか――という外部の3つの関心をめぐり、李総理のベルギー訪問には深い意味が3つある。
■手を携えて協力、試練に対処
今回の会議のテーマは「グローバルな試練に対処するグローバルパートナー」。保護貿易主義と一国主義の「逆流」が氾濫する中、会議のテーマから主催側であるEUのアジア欧州両地域への呼びかけが透けて見えると指摘する学者がいる。つまり「ASEM参加国は手を携えて協力し、保護貿易主義などの試練に共同で対処すべきだ」というものだ。
中国国際問題研究院の藍建学副研究員は「ASEM参加国の利益が試練を受け、脅かされている中、各国はかつてない団結と相互信頼を見せ、世界の多角的貿易・投資体制を共同で守り、グローバル秩序の安定性と予見可能性を維持し、多国間主義を守るという強い声を発するべきだ」と指摘する。
「現在の一国主義と保護貿易主義の『逆流』の『包囲網を突破』するため、ASEM各国は共通認識を形成し、実務協力とコネクティビティをさらに深く推し進めるべきだ」。中国国際問題研究院欧州研究所の崔洪建所長も同様の見解を示す。
■戦略を連携し、親善を強固に
李総理のベルギー訪問は2013年の就任以来3回目だ。取材した学者は、現在の国際政治・経済情勢の下、中国ベルギー双方は公正で自由な世界貿易・投資体制を守るべく尽力し、相互開放を拡大し、発展のチャンスを共有し、共通の試練に対処すべきだと指摘した。
「歴史上最良の時期にある中国ベルギー関係には、発展戦略の連携の助けを借りて相互親善を強固にする十分な理由がある」。崔氏は「『一帯一路』共同建設の枠組の下、中国とベルギーはインフラ整備、AI、マイクロエレクトロニクスなどの分野で大きな協力の余地がある。経済・社会発展分野における両国のノウハウと強みを頼りに、連携して第三国市場を開拓し、二国間または多国間のウィンウィンを実現することができる。途上国のインフラ整備需要に適応することも、中国やベルギーなどの国々の貿易拡大を後押しし、世界経済の発展を共同で後押しすることもできる」と指摘する。
■パートナーシップを推進し、新たな発展を実現
近年の中国の開放措置を見ると、すでに開放の約束と政策を中国EU協力を含む様々なレベルで実行に移していると考える学者もいる。
崔氏は「中国側はASEMという場で自らが地域及び地域間協力を誠心誠意推進しており、地域の民生改善と経済発展を追い求めていることを明らかにする必要がある」と指摘。「欧州側もチャンスをしっかりと捉え、対中貿易・投資を拡大し、対中ハイテク輸出規制を緩和し、中国企業の対欧州投資のために公正で透明かつ良好な環境を創造し、協力・ウィンウィンを実現すべきだ」と藍氏は指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年10月12日
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