だが日産からみると、ゴーン氏は日産を「ゴーン帝国」にするために時間をかけて策略を巡らしてきたという。日産の伝統と尊厳を否定し、踏みにじろうとしていたという。
あるシニアアナリストは、「ルノーと日産との間に溝がなかったとはいえない。また、これら企業の間で真の相乗効果が最大限に発揮されているとはいえない」と指摘した。また業界関係者は同アライアンスの将来について、「結果がどうあれ、このアライアンスは世界一としての道のりで非常に大きな挫折を味わうことになるだろう。株価の大幅下落は前奏曲に過ぎず、最終的な崩壊はかなりの確率で起きる」との見方を示した。
だが賈氏からみると、「今アライアンスを解消するのは得策ではない。アライアンスを推進するのは共同で研究開発や調達を行い、市場を開拓し、いくつかのコストカットを実現するためだ、現在の状況を考えると、より不利なのはルノーであり、フランスの自動車工業は非常に危機的な状況にある。これはフランス政府がルノー株の保有率を徐々に高めるとみられる理由でもある。日産の状況はルノーよりもマシだが、欧州市場とフランス市場を失う可能性はある」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月22日
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