米商務省が発表したデータによれば、米国の第2四半期のGDPは同2%の成長で、第1四半期の3.1%増加に比べ目に見えて鈍化した。第3四半期の成長率について、市場の期待はそれほど高くない。これは主に、今年8月に米国の輸出入の貿易赤字が増大し、市場の予想を上回る赤字額を記録したとのデータがこのほど発表されたことによるものであり、第3四半期の経済成長にもマイナス影響を与える可能性がある。複数の機関が第3四半期の成長率は2%に届かないとの見方を示す。
英国は欧州連合(EU)離脱など各方面の影響により、データは楽観できないものになった。英国立経済社会研究所(NIESR)の予想では、第3四半期のGDP成長率は0.3%だという。
ドイツは製造業大国として、国際貿易情勢の緊張や英国のEU離脱がもたらした不確定性の影響を受け、投資と輸出に大きな圧力がかかり、年内は厳しい情勢が続くとみられる。
第2四半期、ドイツのGDPは前期比0.1%減少した。キール世界経済研究所(IFW)が最近発表した報告書によれば、第3四半期のGDPは前期比0.3%減少する見込みで、ライプニッツ経済研究所の予想では、同期のGDPは前期比0.1%減少するという。
フランス銀行(中央銀行)の予想では、フランスの第3四半期のGDPは同0.3%増加し、成長率は第2四半期の0.2%をやや上回るという。
中国と同じように経済規模が大きい発展途上国のインドは、経済発展にこれまでのような勢いはない。インド統計局が発表したデータをみると、19年第2四半期の実質成長率は同5.0%増加となり、経済専門家の予測値5.7%を下回り、前年同期の8%も下回った。これは、13年第1四半期以降で最低の水準でもある。