中国のステルス無人機、衛星測位システム「北斗」で精密攻撃が可能 (3)
■「利剣」は一体どれほど「鋭利」なのか
世界の潮流に順応して全翼ステルス構造を採用した「鋭利」は、戦場では一体どれほど「鋭利」なのか?これはメディアの報道と中国がすでに掌握している各種関連技術から垣間見ることができる。
「科技日報」の報道によると、中国はすでに新型航空制御・誘導技術、ワイヤレスデータリンク技術、無人機専用動力技術、無人機離着陸技術、特殊任務ロード技術を含む主要無人技術を掌握。無人機の自動離陸、自律航行、自動対地精密誘導攻撃、自動帰還着陸などの強大な機能を実現した。
また、近年中国は無人作戦機の関連システムの面でも高らかな躍進を遂げた。高解像度のリモートセンシング衛星によって入手した重要エリアの高精度なデジタル地図を基に、無人作戦機の精確な任務・航路計画を立てられる。衛星測位システム「北斗」の全面的完成によって、無人機の精確な制御誘導の問題が解決された。
また、無人機は有人機と比べ弾薬搭載量が限られるため、小型で高精度な対地攻撃兵器を必要とする。最も適した兵器は米国のSDBに似た小直径精密誘導爆弾だ。珠海航空ショーで中国は様々な小直径誘導爆弾を展示した。衛星測位システム「北斗」によって「指令通りの場所を攻撃する」ことが可能だ。特にCM-506小直径爆弾は射程が130キロに達する。
中国航空工業集団公司の専門家は無人機間の空中給油技術は「難題ではない」と指摘した。空中給油の問題が解決されれば、無人機は将来的に数日間の連続飛行さえ可能になる。作戦能力が数倍高まるのは確実だ。
こうして見ると、国産無人作戦機の登場は条件が熟したゆえの自然の成り行きと言える。
高いステルス性能、長い航続時間、低コストなどの強みを備えた「利剣」は、ハイリスク地域での音もなき偵察・監視任務に適しており、「発見即攻撃」を実現する、「偵察と攻撃を一体化」したハイエンド無人機となる見込みだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月16日