ジャッキー・チェン「古代建築寄贈」騒動、残る6棟も他国へ? (2)
■注目の古代建築、2010年にシンガポールに移送済み
寄贈の件が明らかになった後、注目される古代建築がどこに落ち着くのかに関心が集まった。あるネットユーザーは、「中国文化を世界にPRする方法はさまざまある。必ずしも古代建築を海外に移す必要性はない」とコメントした。しかし、このような意見は、すでに時遅しだった。シンガポール現地メディアの報道によると、古代建築4棟はすでに2010年にシンガポールに移送され、保管されているという。寄贈される側のシンガポール科技設計大学はこのほど、これらの建物は東海岸に復元中で、2014年に竣工する見通しであると明かした。
このほか、古徽州地区の代表的都市である黄山市は、メディアを通じ、古代建築が徽州に戻って来るようバックアップしたいとの意向を示した。黄山市政府は、資金、人手、土地の提供を申し出ている。関係者によると、ジャッキー・チェンの親友・王平久氏は、古代建築を黄山に戻す件について、「黄山市政府の文化財担当部門が、古代建築保護政策を発表し、その政策を着実に実行し、古代建築の保護に誠心誠意取り組むならば、ジャッキー・チェンは、黄山市が申し出るまでもなく、自ら進んで寄贈するだろう。土地でもなく、お金でもなく、歴史的遺物の保護に対する責任と覚悟こそ、彼が求めているものだ」とかつて語っていた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月17日