中国、就職難ワーストは「文系女子」 (2)
○就職戦線で最も被害が深刻なのは「文系女性」
多くの大卒生と同様、章さんも最初は公務員になることを考えた。昨年末に行われた国家公務員採用試験と今年の北京市地方公務員採用試験に挑んだが、競争率が極めて高かったため、どちらにも敗北した。しかし、彼女はそれについて、いつまでもクヨクヨ悩んではいない。「出願して、実際に受験できた。チャンスはかなり公平だった」。
章さんが送った履歴書に対し、企業側から反応があることはほとんどない。彼女は、決してむやみやたらに履歴書を送ることはせず、送る前に、先方の条件とこちらの希望が一致するかどうか、入念に検討している。履歴書を送るたびに、「今度こそ本当のチャンスかもしれない」と期待を抱くが、ほぼ毎回徒労に終わっている。
章さんやクラスメートが、以前に履歴書を送ったが反応がなく、求人募集がすでに終わったと思っていた企業の求人情報が再び掲示されているのを見ることは、一度や二度のことではない。以前の求人情報と違う点は、「男子学生に限る」という条件が加わったことだ。「男子学生に限る」という関門に遮られる局面に遭遇し、章さんのルームメイトの一人は、履歴書による書面審査で合格しなかった理由について企業側に問い合わせたところ、「弊社には男子学生が必要」という相手側の答えを聞き、感極まって大声で泣き崩れたという。
「活発な性格で、仲間との協調力が高く、実務経験が豊富」--これは、章さんが履歴書に書いた自己PRだ。彼女がインターンシップ生として実習した企業数社は、彼女の才能を高く評価したが、残念ながら、これらの企業は、今年の新卒採用計画がない、あるいは、「専門分野」「性別」が条件と会わず、章さんの就職とは結びつかなかった。
○遠のく「北京の夢」に心揺らぐ章さん
最後のチャンスを待つうちに、ストレスから病気に
章さんは今後、北京の某国家機関の職員採用試験を受験するつもりだ。これは、彼女の手中にある「最後のカード」で、このカードが夢と消えた場合、彼女に残される選択肢はいくつかある。「今インターンシップで実習しているプロジェクトチームに残り、状況を見ながらキャリアを積んで、5年後再び勝負に出る」「陝西の故郷に戻り、コネを頼って安定した地方企業に職を求める」「大学院博士課程を受験し、博士を卒業した時点で、再び新卒生として就活する」「北京で生活していくために、とりあえずどこか就職口を探す」などだが、これらはいずれも、彼女が心から望む道ではない。