北京、地下鉄総距離が442キロに 1日1千万人の利用見込む (2)
■750メートルごとに1駅
ここ3年の間に試運営が始まった地下鉄路線と比べて、今月中に開通予定の新路線はすべて市内に集中しており、84%「の線路が市中心部からおよそ8キロの外周を通る高速環状道路「北京四環路」の中を走る。
これにより、同環状道路内の地下鉄網密度は1平方メートル当たり0.44キロから0.65キロに向上。市民は約750メートル歩行するたびに、地下鉄駅1駅を見つけることができる計算になる。また、同市の空港や大型鉄道駅へのアクセスも便利になる。例えば、北京北駅近くには地下鉄4号線や2号線、13号線が集まる。また、地下鉄2号線は北京駅に、地下鉄9号線は北京西駅に乗り入れ、地下鉄4号線の駅も北京南駅内に設置される。
これら試運営を間近に控えている路線に関して、京投公司は計画初期から、高齢者などを考慮に入れたバリアフリーデザインを採用。エレベーターや幅の広い改札機、車いすの昇降機、バリアフリー型のトイレ、低い位置に設置された販売機などが駅内に標準配置され、利用者にとっては、便利であるだけでなく、気持ちよく利用できるようになっている。
■利用者1日延べ1000万人へ
交通部門は、同市では新路線開通後、最高1日延べ1000万人以上の利用があると予測。これにより同市では公共の交通機関の利用率が44%以上に向上すると見込んでいる。うち、4割が地下鉄だ。
王経理は「京投公司は全体の初期計画の時点から、大幅な利用者の増加を考慮に入れていた。今年同市では初めて、主要な駅だけに停車する快速列車方式の導入を試みただけでなく、地下鉄6号線ではこれまでの列車に2両追加し、各列車を8両編成にしたことにより、各列車500人以上を輸送できるようになった」とし、「地下鉄網内のすべての路線が運営されるようになれば、乗客の乗り換えも一層便利になり、一部の路線では混雑解消にもつながるだろう」と期待を寄せる。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月18日