中国人だらけの学校に留学する中国人 「中華街留学」が問題に (3)
また、Wolfston会長は「中国人留学生には、現地社会に溶け込めず中華街に寄り付く『中華街留学』現象が見られる。学生達は中国語で会話し、授業が終われば中華街に繰り出し、現地の中国人サークルで交流する。彼らのこのような現象は、学業面ではそれほど問題はないが、現地社会に溶け込むという面では、かなりのハンディキャップとなる。これから留学する人は、選択肢は自分が握っていることを忘れないでほしい。これまでの中国人学生のように、自分達同士で固まって『中華街留学』で満足することもできるが、それとは全く違う新たなライフスタイルを確立し、自分の総合的な文化素養を高めることも可能だ」と続けた。
「『中華街留学』という奇妙な現象から抜け出せるかどうかは、留学当初の最も辛い時期を乗り切れるかどうかにかかっている。ただし留学後に努力するより、出発前に理性的な計画をしっかりと立てておくことの方が重要だ」とある学生は指摘する。
「これだけ多くの留学生が同じ専門を選択していれば、帰国後の職探しが難しくなるのでは」と心配する親は多い。留学専門家はこれについて、「これら2つの問題に必ず相関関係が生まれるとは言い切れない。同じ専門と言っても、細かい違いは大きく、求人需要が高い専門は、それを専攻する学生も多いものの、就職競争に及ぼされる影響はそれほど大きくない。だが、この傾向が当てはまらない業界もある。求職者数が求人数よりずっと多ければ、就職競争が激化することは避けられない」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年12月24日