北京市人力資源・社会保障局が昨日発表した北京市の労働市場の需給状況によると、今年上半期も人材の需要が大幅に増加する流れが続く見通しだ。企業の採用枠は55万6000人に達し、そのうち製造業が11万8400人と最多となっている。人材不足が最も深刻な職種は、ソフト・IT製品の開発者やプログラマーなどの専門的な技術者で、採用枠の不足分が過半数の11万3000人に達している。北京日報が伝えた。
◆技術者の不足が深刻
今年上半期、製造業、コンピュータサービス、ソフト開発などの専門的な技術者の採用枠が15万8000人と最多となり、需要全体の28.5%を占めている。これに次ぐのが住民サービス、修理、宿泊・飲食業、卸売・小売業などのサービス担当者で、15万6000人で全体の28%を占める。それから製造業、住民サービス、修理、その他のサービス業の生産労働者の採用枠が13万8000人に達し、全体の24.8%を占める。他にも4万8000人の事務職員が必要になる。
推計によると、上半期の労働力の供給は21万8000人のみとなる。これには4万9000人の事務職員、4万5000人の専門的な技術者、4万9000人の生産労働者、6万3000人のサービス担当者が含まれる。コンピュータサービスやソフト開発などの業界に対する、専門的な技術者の供給量が、市場の需要の半数にも達していないことが分かる。
北京市人力資源・社会保障局の担当者は、「労働市場の需給の構造的な問題が依然として深刻だ。そのうちソフト・IT製品の開発者やプログラマーなど、専門的な技術者の不足分が11万3000人と最多になっている。これに続くのはサービス担当者の9万3000人、生産労働者の8万9000人の不足で、事務職員の需給はバランスを維持している」と指摘した。
◆求人を急ぐ企業、月給を1000元(約16800円)上乗せ
北京市職業紹介サービスセンター長の宋曄氏は、「調査によると、今年上半期に企業が提示する月給は4500元以上に達する見通しで、前年同期比で約1000元増(3割増)を提示し労働力を引きつける」と語った。
企業の専門的な技術者の平均月給は30%増の約5900元に、生産労働者は15%増の約3000元に、サービス担当者は約2300元と横ばいになる。
季節要因により、このほど北京市では求人難の現象が見られる。宋氏は、「北京市人力資源・社会保障局は労働市場の需給双方のためにプラットフォームを構築し、多くの就職説明会を開き、求職者と企業を結びつけるサービスを提供する。求職者には、その需要に基づき企業の情報を提供する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月20日