中国では昨年末、夫婦の一方が一人っ子の場合、2人目の子供の出産が認められる「単独二孩」の政策実施が発表された。今年3月に入り、同政策の実施を進める地域が増加している。現在の時点で、同政策を正式に実施している省は11省、そのほか、10省以上が実施時期を明確にしている。新京報が報じた。
北京:4年以上の出産間隔を規定
25日に開催された広東省の第12回人民代表大会常務委員会第7回会議では、同省の「人口・計画出産条例修正案(草案)」が審議された。同修正案は採決の後、実施が始まると見られている。
同政策の実施に伴い、1人目と2人目の間隔に関する制限が設けられるかが多くの人の関心事となっている。既に同政策を実施している省のうち、天津や北京、四川、重慶は、同制限を設けている。
例えば北京は第2子の出産を許可する条件として、同市の「人口・計画出産条例」の第18条にある「第1子と第2子出産の間隔が4年以上、または女性の年齢が28歳以上であること」という規定を継続している。
初期は出産間隔の規定設置
天津の場合は、「2人目の出産が認可された場合、第1子と第2子出産の間隔を4年以上空けなければならない。ただし▽女性の年齢が28歳以上▽再婚者で女性が初めての出産▽合法的に養子を取り、その後妊娠した---の3種類の状況は例外とする」と規定している。「単独二孩」政策の実施により2人目を出産する夫婦にも同規定を順守するよう求めており、そうすることで過度の出産ラッシュを避けることができるとしている。
また、四川省も、同省の「人口・計画出産条例(修正前)」の「当条例の第14条の規定に基づき2人目の出産を申請する場合、女性の年齢が30歳以上である場合を除き、4年の間隔を空けなければならない」という規定を継続している。
さらに重慶は、夫婦が2人目の出産を申請する時の規定として「女性が28歳未満である場合、3年以上の間隔を空けなければならない」としている。
出産間隔の規定を設ける理由は、若い女性が2人目を出産する年齢を遅らせることで、最終的に「単独二孩」政策の安定した実施が期待されるためで、将来的には廃止されると見られている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月27日