4月14日から6月末まで、北京・広州高速鉄道と北京・上海高速鉄道の列車計90本で、ビジネス席や一等席などの上等席運賃が2割引となる。過去2年間と異なり、今回の割引キャンペーンでは一律2割引(1本のみ3割引)となり、1.5割引や1割引の運賃は設定されず、割引率が高まった。北京青年報が伝えた。
○割引は月曜から木曜の週4日、ピーク期は適用外
今回の割引キャンペーンの対象となるのは、北京・上海高速鉄道と北京・広州高速鉄道計90本のビジネス席・特等席・一等席。90本のうち北京・上海高速鉄道は34本で、28本が北京に停車する。北京・広州高速鉄道は56本で、27本が北京に停車する。割引条件を詳しく見ると、1週間のうち月曜から木曜までの4日間だけが2割引の対象となる。また、座席の種類はほとんどが上等席で、庶民の多くが利用する二等席は割引対象とはならない。5月1日(労働節・メーデー)からの小連休とその前1週間、端午節の小連休、6月1日(児童節)とその後1日も、割引除外期間となる。「高速鉄道割引キャンペーン」は今回で3回目だが、やはり利用者の多いピーク期は適用の対象とはならない。キャンペーン料金の利用を希望する場合は、旅行日程を綿密に組んで、割引の対象となる日のチケットを手配する必要がある。
○ライバル航空機の優位に対抗、オフ期割引を常態化
2012年6月27日、北京・上海高速鉄道の一部のビジネス席・特等席運賃を対象に、初の割引試行の実施がスタートした。当時割引対象となった列車は47本。2013年7月10日から8月31日まで、北京・広州高速鉄道と北京・上海高速鉄道の一部のビジネス席・特等席・一等席運賃が、時期をずらして割引となった。8月31日の割引キャンペーン終了後、鉄道部門は10月末までキャンペーンを延長、高速鉄道の「オフ期」割引は常態化した。
航空機と高速鉄道を比較したところ、旅程1千キロを超える利用の場合は、航空機に軍配が上がる。月曜から木曜までの高速鉄道割引対象日でも、航空機の割引率の方が勝る。現在、運行本数が最も多いのは、北京南駅と上海虹橋駅を結ぶ列車で、たとえば4月14日の全所要時間は5時間36分、割引後の一等席運賃は746元(約1万2200円)。一方、同日航空機を利用した場合の所要時間は2時間15分、航空券代金は最安で53%引の527元(約8600円)、空港建設費50元(約820円)と燃油サーチャージ120元、(約2千円)を加え、計697元(約1万1420円)。所要時間・価格ともに、航空機は高速鉄道より明らかに分がある。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年4月14日