昨年12月、韓国は泡菜(キムチ)の世界文化遺産登録を申請した。韓国の泡菜と中日の泡菜を区別するため、2013年11月に韓国の関連部門は知恵を絞り、韓国の泡菜の中国語名称を「辛奇」に改称し、「世界文化遺産」登録のために高級路線を目指そうとした。新快報が伝えた。
しかし韓国の泡菜を「辛奇」と改称してから半年になるが、中国での普及効果は大きくなかった。そのため5月14日、韓国国立国語院は新たに発表した約200種類の韓国料理の中国語、英語、日本語の訳し方において、「泡菜」は「辛奇」ではなく、「泡菜」のままとすることにした。
韓国料理レストランのメニューで翻訳名称が混乱している現象に対して、韓国国立国語院は中国語、英語、日本語の専門家や言語使用者の意見を収集・整理し、14日に中国語、英語、日本語の訳し方約200種類を発表した。
連合ニュースの報道によると、この200種類の韓国料理は主食、スープ、麺料理、お粥、鍋料理、焼き料理などの20分類に及び、外国人が日常生活で接するほぼ全ての韓国料理をカバーしている。翻訳名は最大限、現地の言語に置き換えている他、これまで一般的だった外国語表記の発音を使った韓国料理名も以前と同様に使われる。
例えば、韓国料理の「キムパプ」(韓国風の海苔巻き)のアルファベット表記と英語翻訳名称は韓国語の発音と同じ「gimbap」で、日本語も韓国語の「gimbap」と発音が似ており、中国語では中国で一般的な訳語の「紫菜卷飯」が使われている。泡菜は先に決定した中国語翻訳の「辛奇」の中国での普及効果がさらなる検証が必要なことから、当面は中国で一般的な「泡菜」の訳語をそのまま使用する。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月15日