中国市場ではこれまでアウディとBMWに押されてきたベンツは、最近徐々に「感覚」を取り戻している。13年に「Sクラス」と「Eクラス」の新車を相次いで発表すると、業績が目立って好転。ベンツは意欲的な販売台数目標を達成するために、今後半年以内に世界の四大大陸で売れ筋の「Cクラス」を同時生産する計画で、これと同時に「Cクラス」新車の中国市場向けロングホイールベースモデルの販売も予定されている。ベンツは13年に、今後年間で新車・リニューアル車20種類を発表すると宣言し、これをてこに中国での高級車の販売台数低下がベンツに及ぼす影響を払拭したいとした。
中国を第二の現地市場とみなすボルボは、14年を「中国イヤー」と定め、現地化に基づく発展戦略を引き続き堅持するとの姿勢を明らかにした。13年に全面的に建設・運営が行われた大慶工場と成都工場が、ドイツ3強追走の着実な基礎になっている。
ボルボ関係者が多くの場面で述べるように、ボルボは14年も引き続き第二の現地市場である中国市場を耕し続ける。次世代車台構造「SPA」(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)の新しいデザイン言語や新ディーゼルエンジン「ドライブ-E」(開発段階では「VEA」(ボルボ・エンジン・アーキテクチャー)と呼ばれる)をこれから生産する車種に徐々に搭載し、二番手トップの優位性をより着実なものにしたい考えだという。
インフィニティも自信満々だ。華晨宝馬(BMW)汽車の営業販売担当副総裁だった戴雷氏を引き抜き、トップが代わったインフィニティは面目を一新。13年には親子をテーマにした人気番組「パパ!どこ行くの?」と提携して急速にブランド認知度を高め、14年もモバイルインターネット端末との連携に力を入れる、ネットトークショー「暁説」と手を結ぶなどして、高級ブランド車の消費層として徐々に拡大する若年層の注目を集めようとしている。ブランドをアピールするための大がかりなショー「2014年インフィニティ万人盛典」も開催して、2014年の高級ブランド車の新たな競争の幕を開いた。
インフィニティ中国市場営業販売・渉外担当部門の劉旭透総監によると、14年のインフィニティのイメージ戦略では「敢愛」(大好き)がテーマで、「最も感性に訴える高級車ブランド」のイメージをうち出して注目を集め、中国市場に新しく登場した「若い富裕層消費者」の需要に応え、インフィニティブランドの中国における復活という一大任務を達成したい考えだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月13日