微信のお年玉サービスの開発担当者、テンセントの決済サービス「財付通(Tenpay)」の呉毅氏は、「微信支付はまだ若く、O2O(オンラインからオフラインへ)というモデルも始まったばかりだ。これは長く苦しい持久戦であり、企業の協力が必要だ」と指摘した。
お年玉サービスの利用は、モバイル決済の光景の一つにすぎず、春節が過ぎた途端に冷え込みを見せた。携帯電話の通話料のチャージ、口座振替、タクシー配車、水道代・電気料・ガス料金の支払い、鉄道の切符購入など、日常生活に根ざしたモバイル決済の方がユーザーの決済習慣を育成しやすい。例えばタクシー配車アプリで、消費者と運転手がその利用を習慣化させた場合、補助金が支払われなくなっても使用され続けるだろう。
モバイル決済の未来には、幅広い想像の空間がある。モバイル決済は飲食業、ビジネス、金融業などの産業と融合し、オンライン・オフライン決済などのさまざまな利用法をサポートする。ビッグデータの時代に、消費者のモバイル決済データの分析にも、巨大なビジネスチャンスが隠されている。
◆安全が持続的な発展のカギ
携帯のSIMカードの「再発行」やパスワードの「再設定」を通じて、SIMカードに紐付けされた銀行カードに不正にアクセスし、金を盗む――。犯罪者の中にはすでにこうした手口を使っている者もいる。個人情報の漏洩が深刻化する中、モバイル決済の安全が懸念されている。安全は、その持続的な発展のカギとなる。
モバイルネットワークの時代において、サービスの革新が絶えず生み出されるが、監督管理体制も企業の革新のペースに合わせなければならない。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月7日
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