中国贅沢品消費 品質と個性の追求に向かう (2)
高級ブランドの中国進出に伴い、中国人の消費に対する態度にも変化が生じた。太原華宇国際精品商厦の景愛民マネージャーは、「一部の消費者は商品そのものに満足するだけではなく、付加価値としての非物質的な体験を楽しもうとしている。これらの消費者は、贅沢品に対して落ち着いた態度を持っており、見せびらかそうとする人は稀だ」と語った。
まもなく50歳を迎える張さんは、イタリアの有名男性ブランド・カナーリの専売店でコートを選択していた。張さんは、「私はこの店のリピーターだが、ブランド品だから気に入っているわけではない。初めて試着した時に、私に合うと感じたからだ」と述べた。
中国財富品質研究員の周婷院長は、「贅沢品が中国に進出して20数年がたつが、中国人消費者の消費は、当初の見せびらかし型消費から自由型消費に向かった。一部の贅沢品消費者は、自らの個性や風格に合う贅沢品の購入を望んでおり、ブランドに対してあっさりした態度を持っている。特にロゴの誇張に対して反感を覚え、贅沢品の個性やサービスを重視している」と指摘した。
周院長は、「贅沢品消費は大衆化されつつあり、ファッションアイテムと融合し始めている。ロゴを取り払い、一部の消費者に特化したオーダーメードの流れが強くなっている」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月17日