税関当局の現時点の統計データによると、中国(上海)自由貿易試験区の今年1月の輸出入額は、前月比2.4%増の595億6000万元(約1兆円)に達した。そのうち輸出額は5.2%増の150億5000万元(約2500億円)、輸入額は1.5%増の445億1000万元(約7500億円)となった。試験区が設立された2013年10月と比べると、輸出入額は18%増、輸出額は17.9%増、輸入額は18.1%増となった。税関が上海自由貿易区の貿易データを発表するのはこれが初めてだ。人民日報が伝えた。
中国海関(税関)総署の関係者は、「上海自由貿易区の設立以来、税関は『第一線を開放し、第二線をしっかり管理し、貿易区内を自由とする』という税関管理方式の革新を巡り、行政のスリム化・権限の委譲、モデルの革新、フローの再構築、スマート化管理、資源の統合という5つの面から改革を推進した。また『貿易区に入ってから通関手続き』、『集中申請、自主輸送』、『税関と検験検疫局の協力』などの措置を講じた」と説明した。
税関は今後、世界の税関の先進的な手法を参考にし、税関申告、税収管理、加工貿易材料の審査、通関申告書およびフローの簡略化、港湾の作業効率の向上などの面で進展を図る。ビッグデータ技術を利用した単一的な窓口の模索、各部門が共有する情報化プラットフォームの設置を、今後の自由貿易区建設推進の重点業務とする。企業が一度の申告で、貿易に関連する全部門の需要を満たせるようにし、普及可能な制度を形成していく。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月13日