マイクロソフトは先週、安全に関する通知を出し、このほど深刻な脆弱性が発見されたインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」の欠陥を修復するプログラムを提供することを明らかにした。注目されるのは、今年4月8日にテクニカルサポートが終了したオペレーションシステム(OS)「Windows XP」に対しても、アップデートサービスを提供するとしたことだ。「京華時報」が伝えた。
マイクロソフトが5月1日前に発表した公式通知によると、IEは深刻な脆弱性があることが発見され、ハッカーがこの脆弱性を利用してIEユーザーのパソコンに悪意あるソフトウエアをインストールしたり、WindowsのOSのセキュリティ保護メカニズムをかいくぐってデータを盗んだりコンピューターをコントロールしたりできることがわかった。こうした脆弱性はIEの6から11までの全バージョンに存在し、6、7、8はXPに搭載されていることから、XPのテクニカルサポート終了後に同OSが直面する初の重大な脅威となっていた。ネットセキュリティを手がける米ファイア・アイ社もこのほど、一群のハイレベルのハッカーがIEの脆弱性を利用して攻撃を仕掛けていると警告を発した。
マイクロソフトの通告によると、このたび発表した修正プログラムはすべてのバージョンのWindowsシステムとIEをサポートするもので、利用者は自動アップデート機能を作動させるだけでよい。マイクロソフトのコンピューターの信頼性に関わる部門のゼネラルマネージャーであるアドリエンヌ・ホールさんによると、今はまだこうした脆弱性を利用して仕掛けられた攻撃が少しみられるものの、脆弱性への懸念は誇張されている。マイクロソフトはXPシステムへのテクニカルサポートの提供をやめたが、脆弱性が発見された時期とサポート終了の時期が非常に近かったことから、特例としてXPユーザーにもアップデートサービスを提供することにした。セキュリティという観点からみれば、XPシステムが直面する脅威はより大きく、XPユーザーはXP以降のWindows7やWindows8にバージョンアップした方がよいという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月5日