ニュージーランドのジョン・キー首相が18日に訪中し、19日に記者の独占インタビューに応じた。中国外貨取引センターは19日午前9時15分、同日の人民元の対NZドル為替レートの仲値(基準値)を発表した。これより指定銀行で人民元対NZドルレートが見られるようになり、人民元とNZドルは「仲人」を立てなくても交流できるようになった。この朗報をもたらしたキー首相は、「ニュージーランドは中国を、単なる商品販売先としてではなく、パートナーとしてとらえている」と語った。ラジオ番組・中国之声「新聞縦横」が伝えた。
キー首相は、「人民元とNZドルの直接取引は自然な流れだ。中国―ニュージーランド自由貿易区の交渉は2004年11月に始まり、中国が先進国との間でスタートさせた初の自由貿易区の交渉だ」と話した。
外貨投資マネージャーの経歴を持つキー首相は、この新たな措置が両国の一般人に及ぼす影響について、「コスト削減」と指摘した。
キー首相は、「人民元とNZドルの為替相場は、米ドルを仲介として導き出されていた。人民元とNZドルの直接取引は、出張、留学、旅行など、両国の人的交流を促す。留学生の利便性が大幅に高まり、両替の手数料が引き下げられる」と語った。
米ドル、円、豪ドルが人民元との直接取引を実現すると、NZドルも人民元の「友人グループ」に入った。膨大な貿易量を鑑みると、米ドルを仲介とする両替は手数料を増やし、経営に苦心する企業の利益が、コントロール不可能な米ドル相場のリスクにさらされる。直接取引の開始後、手数料だけでも、毎年数十億ドル節約できるようになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月20日