クリーン大気科学技術革新フォーラムが昨日、上海交通大学で開催された。上海交通大学環境科学・工学学院の程金平教授は、「上海市の煙霧発生日の微粒子を使い、15層に分かれたサンプル収集・観測・分析を実施したところ、粒径10−18nmの極小微粒子がPM2.5の13%を占めていることが明らかになった。これらの極小微粒子は生成後、既存の大きめの微粒子を吸着しやすく、その他の新たに生まれた極小微粒子とぶつかることにより大きめの微粒子を形成する。これらの極小微粒子の組み合わせを理解することで、煙霧の具体的な形成メカニズムを解明できる」と説明した。新民晩報が伝えた。
程教授は、「上海の風向きによる影響で、全市のPM2.5の濃度は北西部が高く、南東部が低くなっている。軽度汚染は現地を汚染源としており、重度汚染は現地および他省からの汚染によるものとなっている」と指摘した。二次汚染物質のうちアンモニウム塩の形成が容易で、そのスピードも速いことから、汚染物質に含まれるアンモニウム塩の濃度が硫酸塩・硝酸塩を上回る場合、主な汚染源は現地であるという結論を導き出せる。この研究は、科学者がより明瞭な煙霧形成の「図鑑」を作り、汚染物質を抑制・管理する上で役立つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月9日