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中米日韓の高校生、科学に対する興味にばらつきも

人民網日本語版 2014年05月28日13:13
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中国青少年研究センターは27日、中国、米国、日本、韓国の高校生の科学に対する興味と素養に関する比較研究の結果、および中国の小中学生の科学に対する興味、科学学習・活動への参与、科学的素養の状況を発表した。人民日報が伝えた。

報告書によると、科学に興味があると回答した中国の高校生の割合は、米国を18.8ポイント、日本を17.3ポイント、韓国19.4ポイント上回った。科学学習は重要と回答した中国の高校生は、同3カ国を3.7・7.8・12.6ポイント上回った。中国の高校生は他の3カ国よりも科学を好み、科学学習の重要性を認識しており、科学的探求の意欲と自主学習の動機を持っているという結果になった。

しかし、中国の高校生の科学技術業界に就職する意欲は強くない。つまり、中国の高校生は科学者になりたいと思わなくなったということだ。データによると、中国の高校生のうち、理系もしくは医学を専攻したいと回答した比率は30.8%で、米国を8.9ポイント、日本を8.3ポイント、韓国を13.8ポイント下回った。中国の高校生のうち、将来的に科学関連の仕事をしたいと回答した比率は32.3%で、米国を17ポイント、韓国を12.3ポイント下回り、日本を4.4ポイント上回るにとどまった。

中国科学院院士の劉嘉麒氏は、「数年前と比べ、社会の科学の雰囲気が薄れている。社会では科学は役に立たないという観点が出されており、一部の優秀な学生は科学研究の職業を避けているが、これは残念なことだ」と懸念した。

中国の高校生のうち、実際に自ら科学研究をした経験を持つ比率は3カ国を下回り、韓国との差が最大の18.7ポイントに達した。中国人学生のうち、実際に自ら実験をした経験を持つ比率は米国を3.6ポイント、韓国を7.4ポイント下回った。中国の高校生のうち、教員が実験をするのを見た経験を持つ比率は米国を16.7ポイント、韓国を12.7ポイント上回った。

専門家は、「これは中国の大学に科学系の専攻が開設された時期が遅いためで、小学校の科学教員の多くは専門的な知識を持たず、教育を受けたことがないため、科学教育を行う自信と能力が不足している。それから、科学教育も受験勉強の支配を受けている。科学は中心的な科目ではないため、一部の学校では重視されておらず、脇役にされている」と指摘した。

今回の調査によると、4カ国のいずれにも、女子生徒の科学に対する興味が不足しているという現象が存在し、科学が面白いと感じる女子の比率は男子を4.4ポイント下回り、科学に興味を感じる女子の比率は男子を6.1ポイント下回った。科学を探求したい、自主的な学習の動機を持っていると回答した女子の比率は、男子をそれぞれ2.3ポイント・8.1ポイント下回った。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年5月28日

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