中国の巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督の作品の主演女優は「張芸謀ガールズ」と呼ばれている。張監督は、女優を選ぶ際の基準に関して、「自分の好みでは決してないが、小顔で厳しい撮影に耐えられる女優でなければならない」としている。小V顔や大きな目を求める今時のモデルや女優は採用されたことがない。晶報が報じた。
役柄に合わせたキャスティング
「金陵十三釵(The Flowers Of War)」(2011)の撮影が決まった際、張監督は主演女優の条件として、▽30歳くらい▽若く見える▽演技力がある▽きれいな標準中国語を話す▽できれば外国語も話せる---を挙げ、最終的に、当時まだ大学生だった女優・倪妮( ニー・ニー)が選ばれた。ヒロインの「玉墨」役に倪妮を選んだことに関して、張監督は、「娼婦のリーダーの役なので、女性らしく、ムードある女優が必要だった」としている。
直感
張監督は、「キャスティングの際、誰かの型にはめることはなく、直感、第一印象で決める。鞏俐(コン・リー)がそうだった」とし、「良い役者というのは、普段は美人ではなくても、スクリーン上では輝く」と独特の感性を語る。「張芸謀ガールズ」となってきた女優の容姿はさまざまであるものの、皆強いインパクトがあるのはそのためかもしれない。
舞踊のセンス
そのほか、舞踊が得意な女性も、張監督のお気に入りだ。鞏俐、章子怡(チャン・ツィイー)、董潔(ドン・ジエ)、李曼(リーマン)、周冬雨(チョウ・ドンユイ)、倪妮など、張芸謀ガールズとなってきた多くの女優も舞踊のセンスを誇る。新張芸謀ガールズと呼ばれている、張慧雯(キャンディ・チャン)が張監督の最新作「帰来(Coming Home)」の主演に選ばれたのも、バレエが得意だからだった。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月29日