当時、連合国軍総司令官のフランス軍元帥のフェルディナントは、「中国人労働者は世界一流の労働者だ」と感嘆したという。確かに、中国人労働者が流した汗や血、命が連合国の勝利に貢献した。しかし、その一方、2万人以上が家族への思いを抱きながら、異国の地で命を失い、そのうち多くの人々の名前さえ記録に残っていない。フランス北部のNoyelles sur merという街にある墓地を訪れたことがある。そこには、833人の中国人労働者が眠っており、墓の碑に彫られた、「流芳百世」(名声をとこしえに伝える)や「萬世流芳」(末永く美名を後世に残す)といった追悼の文字を目にして、ひどく感傷的な気持ちになった。
また、ベルギーのウェスト=フランデレン州イーペル行政区でも第1次大戦中、2万人に近い中国人労働者が労役につき、作戦実行や戦闘後の復旧作業に従事した。2010年上海万博の開催期間、ウェスト=フランデレン州のポール州長がベルギー館に訪れた際、中国人労働者の子孫たちに先祖たちの集合写真をプレゼントした。現在、ベルギーの第1次世界大戦記念委員会委員長を務めている同州長は、「往々にして最も普通の人が最終的に歴史における偉大な出来事を成し遂げるものだ。イーベル行政区の高齢者たちはかつて中国人労働者と共に戦い、中国人労働者たちの物語はこれまでもずっと口承で伝えられてきた。我々は中国人労働者たちの功績を今でも忘れていない。中国人労働者は非常に尊敬に値する」と語った。
戦争の犠牲者を追悼し、平和を望む。中国の国民が世界平和の実現に貢献したことは歴史上の事実であると同時に、現在の中国の平和発展の道の尊い財産であることを世界は認識している。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年5月29日