国際サッカー連盟(FIFA)は11日深夜、FIFA公式サイトでブラジルワールドカップの開幕戦(主催国ブラジル対クロアチア戦)の主審に日本人審判の西村雄一氏を選出したことを発表した。人民網が伝えた。
西村雄一氏(41)は、ワールドカップで2回主審を務めた3人目の日本人となった。他の2人は、86年メキシコ大会と90年イタリア大会で日本人として初の主審を務めた高田静夫氏と、02年日韓大会と06年ドイツ大会で主審を務めた上川徹氏だ。西村氏は10年南アフリカ大会でも主審として準々決勝のブラジル対オランダ戦を含め、4試合で主審を務めている。
04年に国際審判員の資格を取得した西村氏はすでに数多くの重要な国際大会の試合で主審を務めるなど豊富な国際経験を持つ。例えば07年 FIFA U-17ワールドカップ、09年FIFA U-20ワールドカップ、10年FIFAクラブワールドカップ、12年ロンドン五輪、07年と11年のAFCアジアカップ、08年アフリカネーションズカップなどで主審を務め、12年にはアジアサッカー連盟(AFC)の年間最優秀レフェリーを受賞している。
実は、西村氏は、中国のサッカーファンにとってはよく知られている人物だ。西村氏は05年の東アジアサッカー選手権準々決勝の中国対韓国戦で、ピッチに出て5分程の郜林(ガオ・リン)選手にレッドカードを出して退場させたが、実際にファールを犯したのは李瑋鋒(リー・ウェイフォン)選手だったという誤審を犯した。また、同試合で西村氏は中国選手と監督に4枚ものレッドカードを連発し、人々をあぜんとさせた。10年のワールドカップ南アフリカ大会では、レッドカード好きの本領を発揮し、フランス対ウクライナ戦で、同大会初のレッドカードを出している。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年6月12 日