国防部(国防省)の耿雁生報道官は11日、中国の軍事動向に関する米側の年次報告について談話を発表し、次のように述べた。
米側は中国の軍事動向に関する年次報告を発表し、引き続き「中国の軍事的脅威」「中国の軍事力は不透明」などの使い古された言葉を言い立て、中国の軍事戦略、軍の近代化について勝手な論評をし、台湾問題、宇宙とサイバーセキュリティー、東中国海防空識別圏などで中国側をみやみに非難した。中国側はこれに強い不満と断固たる反対を表明する。
米側は報告で、領有権や海洋権益をめぐる紛争で強硬姿勢を強め、地域の国々の懸念を深めていると中国側を非難した。だが実際には、米側が近年「アジア太平洋リバランス」戦略を推し進め、軍事・安全保障の議題を際立たせ、地域における軍事的プレゼンスを強化し、地域の国を明らかに念頭に置いた合同軍事演習を頻繁に行い、特に領土係争で誤ったシグナルを発し続けていることで、地域の平和・安全・安定に面倒を増やしているのだ。
米側は報告で、中米の新型の大国間関係と新型の軍事関係の発展に尽力するとして、中国軍との対話や交流、実務協力を強化する意向を表明した。だが、米国の政府と軍幹部は度々公に中国側を非難し、米司法省は事実を捏造して中国の軍人を「起訴」し、米軍は頻繁な対中接近偵察を続けている。米側のこうしたやり方は、双方の相互信頼を深刻に損ない、中米の新型の大国間関係の構築およびそれに見合った新型の軍事関係の構築に逆行するものだ。われわれは米側に、誠意を示して、実際の行動によって両国・両軍関係の健全で安定した発展を推進するよう促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月12日