ここ数日、北京は雷を伴うにわか雨に頻繁に見舞われている。雨傘を持って出かければ、にわか雨に遭っても安心だ。だが、雨が止んだと思いきや突然カンカン照りになった場合、日除け対策は一体どうすれば良いのだろう?特に、日焼け止めクリームにかぶれやすい敏感肌の持ち主にとっては極めて深刻な問題だ。「普通の雨傘の表面に日焼け止めを塗ればUV効果がある」という意見がある。果たしてそれは本当なのだろうか?記者が日焼け止めを塗った傘の表面にUV照射実験を行ったところ、その傘の紫外線透過率が明らかに低下した。北京晩報が伝えた。
【実験:紙幣を用いて紫外線透過度を検証】
皮膚が日焼けする主な原因は、日光の紫外線であることは、誰もが良く知っている。日常生活における紫外線量を簡単にチェックする方法として、偽札か否かを見分ける紫外線蛍光チェックという方法がある。波長365ナノメートル(1ナノ=10億分の1メートル)の紫外線照射灯と100元札1枚を準備して、紫外線の透過度を調べる実験を行った。
まず、紫外線照射灯で100元札を照らすと、緑色の蛍光塗料で書かれた「100」の字がはっきり見える。次に、普通の雨傘を用意し、雨傘の下に100元札を置き、雨傘を隔てて紫外線照射灯で100元札を照らした場合も、やはり「100」の字ははっきり見えた。
引き続き、傘の表面に日焼け止めスプレーを万遍なく噴射して、同じ照射実験を行った。その結果、100元札の「100」の字はほとんど見えなくなり、うっすらと緑色の部分が見えただけだった。この結果から、雨傘に塗った日焼け止めは、確かにUV効果があることが判明した。
【結論:雨傘の表面に塗った日焼け止めはUV効果あり】
中国の国家規格「紡織品の防紫外線性能評定」の規定によると、紫外線防護系数(UPF)が40以上かつ太陽光透過率5%未満の製品だけが、「UV製品」と称することができる。専門機関が測定したところ、一般的な雨傘のUPF値は13前後、中長波紫外線(UVA)の透過率は27%以上と、激しい日差しの下では、雨傘には紫外線防止効果がないことが判明している。国家規格では、「UPFとは、無防備で皮膚に紫外線を当てた時の平均的な皮膚反応に比べ、紡績品で皮膚を覆い紫外線を当てた時の皮膚反応の差異を示す指標」と定義されている。すなわち、UPF値50といった場合、無防備の皮膚が浴びる紫外線量に比べ、紡績品で皮膚を覆った場合に皮膚が浴びる紫外線量が50分の1であることを意味する。
では、日焼け止めを塗ったパラソルとUV効果のある日傘とでは、どちらがより高いUV効果を備えているのだろうか?日傘の下に100元札を置いて照射実験を行ったところ、蛍光塗料で書かれた「100」の字は、ぼんやりとはしていたが読み取ることはできた。この実験結果から、日焼け止めを雨傘の表面に塗ると、日傘あるいはそれ以上のUVカット効果が得られることが明らかになった。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月13日